2013年12月19日木曜日

年末年始のお知らせ


29日(日)から5日(日)まで日祭日の時間帯で診察を行っております。

       午前10時から12時
       午後3時から5時

木曜日のみ休診となります。なお、1月1日(水)の皮膚科専門外来はお休みとさせていただきます。

時間外の救急は湘南夜間救急動物病院

2013年12月10日火曜日

院長不在のお知らせ

12月18日(水)午後から院長不在となります。その他、通常通り診療は行っております。ご迷惑をおかけします。

2013年12月5日木曜日

皮膚科診察お休みのお知らせ

12月14日(土)、学会出席により満田不在となるため、皮膚科診察はお休みとなります。
その他、通常通り診療は行っております。ご迷惑をおかけします。

2013年11月28日木曜日

院長不在のお知らせ

 12月8日(日)は獣医師会行事のため、院長不在となります。診療は通常通り行っております。ご迷惑をおかけします。

2013年11月7日木曜日

歯科診察お休みのお知らせ

 11月15日(金)〜17日(日)まで学会出席のため、歯科診察をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけします。
 その他、通常通り診察しております。

院長不在のお知らせ

11月18日(月)夕方4時ごろから、11月20日(水)午後から院長不在となります。ご迷惑をおかけします。

2013年10月25日金曜日

子猫の里親さん募集


 保護された方から里親募集の依頼がありました。

1ヶ月半ほどの女の子の姉妹です。良く馴れています。
10月23日現在、FIV/FeLV陰性、シラミが寄生していましたが、フロントラインスプレーにて駆除できております。同日、プロフェンダースポットにて消化管内寄生虫の駆虫を行っております。




 お問い合わせは診療時間内に電話でお願いします。



注)子猫は保護された方のお宅で管理されております。当院に連絡をいただいた際、お名前とご連絡先を伺います。後ほど、あらためて保護された方から電話にて連絡していただくようになります。その後は保護された方と直接交渉して頂くようになるため、当院は一切関与いたしませんのでご了承ください。

 里親さんが決まり次第、出来るだけ速やかに掲載を更新しますが、入れ違いになった場合はご容赦ください。





里親さんが決まりました。多数のお問い合わせありがとうございました。

2013年10月16日水曜日

歯科診察お休みのお知らせ

 10月25日(金)〜27日(日)まで学会出席のため、歯科診察をお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけします。

2013年10月10日木曜日

院長不在のお知らせ

 10月23日(日)午後から院長不在となります。ご迷惑をおかけします。

2013年10月8日火曜日

子猫の里親さん募集


生後2〜3ヶ月程度の白黒の女の子です。
室内飼いで終生可愛がっていただける方、年に1度の予防注射に同意していただける方、電話(診察時間内)にてお問い合わせください。
 現在、皮膚病治療中のため、すぐにお渡しすることはできません。




里親さんが決まりました。お問い合わせありがとうございました。

2013年7月4日木曜日

猫の上腕骨顆上粉砕骨折


 猫の骨折は結構派手に骨折しているケースを多く経験します。今回の顆上骨折の症例も粉砕していました。
 ピンを1本入れてアライメントを整えて仮固定し、プレートによる固定を計画しましたが、遠位に2本のスクリューを確保することができませんでした。(^_^;)プレート固定をあきらめ、内顆と外顆からそれぞれ逆行性にピンを入れて固定しました。ピンニングだけではとても強度を得られないので、更に補助固定として創外固定(IMEX SK)を併用しました。仮固定に使用したピンをtie-inで創外固定装置と連結しています。
 以前、横浜夜間救急の森先生がセミナーで同部位の骨折にLCPのT字プレートのTの部分を半分カットして固定されているのを拝見しました。なるほどその方法であれば遠位に2穴確保できたかもしれません。勉強させてもらいました。




 さて、ある程度癒合が確認できた時点で、まず創外固定を除去します。これで術後管理もだいぶ楽になりました。







 最終的に髄内ピンも除去し(1本だけ残っています)、退院となりました。今回の猫は外猫ということもあり、術後管理には少々手こずりましたが、紹介医の先生から無事、外を走り回って、木にも登っていると聞いています。ご紹介、ありがとうございます<(_ _)>


2013年7月2日火曜日

猫の脛骨近位の骨折



 1歳前後の猫の脛骨近位骨折の症例をご紹介いただきました。知人に預けている際にカーテンによじ登り、落下して骨折したようです。SYNTHES製のミニT型プレート動物用でギリギリ固定出来そうかな?
 レントゲン写真の側面像を見ると脛骨粗面の剥離骨折も併発しています。







 実際開けてみると脛骨近位の Salter-Harris(ソルターハリス)Ⅱ型(矢印) の成長板骨折と脛骨粗面の剥離骨折( ソルターハリス Ⅰ型)の併発でした。



AO Principles of Fracture Management in the Dog and Catより
 プレート固定はあきらめ、上図のようにクロスピンとテンションバンドワイヤーによる固定を併用する形で整復しました。




 術中写真と手術直後のレントゲン写真です。脛骨近位は内側からピンを2本、外側から1本で固定しました。ピンが遊走しないように、MIZUHO製のピンキャップでとめています。脛骨粗面は定石通りです。術後は特にギブス固定などは行っていません。
















 術後2ヶ月で跛行もなく、レントゲン写真上、順調に癒合しているようなので、クロスピンのみ抜ピンしました。
 貴重な症例をご紹介いただいたA先生、大変勉強になりました。ありがとうございました。



2013年5月30日木曜日

大腿骨頭切除術


 大腿骨頭切除術の適応となる最も多い疾患はレッグ・ペルテス病でしょうか。10 kg以下の小型犬種で、成長期(8ヶ月齢がピーク)に片側性に発症することがほとんどですが、両側性に同時発症したという2つの報告(16.5%と12%)もあります。発病の原因はいまだ特定されておりませんが、大腿骨頭の虚血性壊死が病理学的な変化として見られています。正常な構造を取り戻すことはありません。
 多くの場合、後肢に跛行が見られ、長引くと患肢を挙上したままとなり、また跛行が目立たないケースでも負重が不十分であるために触診にて左右の後肢の太さを比べると筋肉が明らかに細くなってきます。確定診断はレントゲン検査で行います。 
 レッグ・ペルテス病に対する大腿骨頭切除術は、運動制限や疼痛管理などの内科的な管理を選択するよりも結果が良好で、適切に手術を行えばほぼ100%普段の生活に困らない程度の歩行が可能となります。大腿骨頭切除術を行った結果として僅かに背側に後肢が短縮するため、信号待ちなどの静止時に肢を浮かすなどの跛行が残ることがあります。なかには術前に長期に後肢を挙上して筋肉がガリガリに痩せてしまった症例では、3本足で歩くことに慣れてしまい、手術後もなかなか肢を使ってくれず、歩行を開始するまでに根気よくリハビリを続ける必要があります。
(1)大腿二頭筋(4)浅殿筋(5)中殿筋(6)大腿筋膜張筋で囲まれた矢印の部分をモスキートで穿っていくと出血もなく簡単に股関節の関節包にアプローチできます。小型犬でのFHRでは骨ノミを好んで使用しています。医原性の大腿骨近位端の骨折を避けるため、必ず下から上へ操作します。尾側頚部の切除が不十分になりやすいため注意が必要です。切断面を十分に滑沢にし、洗浄を行い閉創します。抜糸まで1週間ほどは運動制限を指示します。



犬の解剖カラーリングアトラスより

2013年4月24日水曜日

猫の中足骨骨折


 第1度の開放骨折(矢印)があり紹介医のもとで1週間ほど治療してから来院しました。皮膚に穴が開き骨が露出したものを開放骨折と呼び、皮膚の裂傷が1cm以下、 傷口がきれいで損傷が最小限、 内から外側に向かって創が開いているものを第1度の開放骨折と分類されています。6〜8時間以内であれば内固定は可能とされています。
  第Ⅱ趾、第Ⅲ趾には既に癒合した像がみられるので、過去にも同部位を骨折していたようです。
 三日月型の皮膚切開を行い、血管や腱を注意深くかきわけ骨を露出します。成猫の中足骨の第Ⅲ趾は1.5mmのプレートで固定できます。第Ⅳ趾、第Ⅴ趾はそれぞれ1.0mmと0.8mmのKワイヤーで固定しました。猫の中足骨の髄腔は犬に比べると広く順行性にピンを刺入することが容易です。第Ⅴ趾は骨折端より逆行性に刺入し関節面を使用していますが、理想的には第Ⅳ趾同様「slotting technique」で行うべきです。

 術後はロバートジョーンズ包帯か副木かなにかで固定してもらったはずですが、どうしたか忘れました。
 術後数ヶ月してプレートのみ残して抜ピンしたそうです。


2013年2月15日金曜日

大腿骨遠位成長板骨折の整復



 大腿骨遠位の骨折は成長線の残る成長期の動物に多く、手術による成長線の損傷を最小限にしなければなりません。損傷が大きいとその後の骨の発育を阻害することになります。
 関節周囲の骨折の固定にはキルシュナーワイヤー(Kワイヤー)やスタインマンピンなどのピン(それぞれの名前の違いはピンの太さの違い)を多く使用します。大腿骨遠位のSalter-Harris(ソルターハリス)Ⅰ型とⅡ型(下図aとb)の骨折はKワイヤーを使ってクロスピン法またはラッシュピン法で固定します。顆上骨折を伴うと難易度がグッとあがります(-。-;)
                AO Principles of Fracture Management in the Dog and Catより
 症例はMシュナウザー(Salter-Harris2型)。骨折部を解剖学的に、またはやや過剰整復気味に整復します(下写真矢印が骨折ライン)。遠位骨片が外側に変位している場合は、外側からピンを刺入すると整復位を維持できません。 必ず内側からピンを刺入します。逆に内側に変位している場合は、外側からピンを刺入します。ここは重要なポイントです。


 左術中写真(同症例)のように骨折片同士を確実に密着させるように整復し、まず正中に1本仮止めのピンを逆行性に入れておくと整復位を維持しやすく、その後の内外側のピン刺入操作が容易になります(^_^)b 刺入したピン先端が対側の骨から不必要に突出しないようにしなければなりません。遠位側のピンの処理は成長期の動物の場合、刺入部の骨がたいへん柔らかいので、そのまま曲げずに皮膚を突き破らない程度に残して切断します。MIZUHO製のピンキャップを使っても便利です。最後に仮止めのために入れたピンを抜きます。
 術後は1ヶ月ほどで抜ピンします。外固定は必要ありません。ピンを曲げずに長めに残しているので、ピンが入っている間はわずかに跛行が残ることもあります。

 術後1ヶ月のレントゲン写真です。外側からのピンが微妙ですが、問題なく骨癒合しました。


2013年1月28日月曜日

インターロッキング・ネイルによる骨折治療


 上腕骨を骨折したミニチュア・シュナウザーに対してインターロッキング・ネイル(直径4mm;79mm)を適用してみました。上腕骨の骨折には他に骨プレート法や創外固定法(髄内ピンと併用)も利用できます。
 インターロッキング・ネイルは大腿骨、脛骨、そして上腕骨の骨幹骨折を整復するために使用する動物医療では比較的新しい治療法です。骨幹部の骨折であれば、単純な骨折から重度粉砕骨折の整復にも使用することができます。
 選択するネイル(太いピンまたはロッド)の太さは、髄腔に挿入できる最大直径のものを選びます。当院には猫・小型犬用の4mmと4.7mmのネイルがあります。ネイルの近位が骨から突出しないように固定する骨よりもわずかに短いものを選択します。



雑誌SURGEONにでていた図。
 髄内ピン法の単独での使用は、Aの屈曲の力にはある程度抵抗できます(ピンがそこそこ太ければ)が、Bの回転する力、C不安定な粉砕骨折やD斜骨折に対する圧迫力により容易に骨折端の沈下や変位が生じてしまいます。これらの力を打ち消す目的として髄内ピンを単独で使用するようなことはせず、骨プレートや創外固定と併用して用いる必要があります。

 インターロッキング・ネイルのネイルには遠位と近位にそれぞれ1〜2カ所、スクリューで横留めするための穴(スクリュー孔)が開いていて、ネイルに対して垂直にスクリューで固定(ネイルとスクリューが連結)することにより(レントゲン左のように)、屈曲力の他、回転や軸性の圧迫・引っ張りに対しても強力に抵抗できるようになります。


        AO Principles of Fracture Management in the Dog and Catより
 骨の中心の骨髄腔内に設置するインターロッキング・ネイルは、中心軸から離れた位置、つまり骨表面で固定する骨プレート法や骨から離れた位置で固定する創外固定法よりも、外力に対してより強力に固定できるという力学的に有利な特性を持ちます。この特性が骨幹部の粉砕骨折の治療に威力を発揮します。

 術後は特にギプスなどの外固定をする必要はなく、骨折癒合後のインプラントの除去も必要ないと考えられています。