2011年7月7日木曜日

乳腺腫瘍


 乳腺腫瘍は、犬に発生する腫瘍の中で、皮膚腫瘍についで2番目に多く、雌では全腫瘍の中で52%と最も多いとされています。小動物臨床で最も手術を行う機会が多い腫瘍の1つです。発生年齢は10歳前後で、約50%が悪性、そのうち50%が転位しやすい(fifty-fifty rule)とされています。だいぶ古い報告ではありますが、初回発情前に避妊手術を終えていると乳腺腫瘍発生率は0.5%、2回目までで8%、それ以降は26%と報告されています。出来るだけ早期に避妊手術を行うことは、乳腺腫瘍の発生予防としての効果は高いと思われます。


上写真はビーグル、下写真はラブラドールの症例です。


0 件のコメント:

コメントを投稿