2011年11月19日土曜日

骨折治療の評価


 AOでは術後のレントゲン写真を4つの˝A˝で評価するように指導している。
Apposition(近接):骨折部どうしがどの程度近くに寄っているか(くっついているか)?
Alignment(位置関係):ねじれた位置や曲がった位置で固定していないか?
Apparatus(器具):インプラントの使用法、サイズ、強度は適正か?
Activity(活性):生物学的環境は適正か、治癒の所見はあるか?
 この4つの˝A˝を厳しい目で批判的に評価することにより、骨折治療の質の向上につながるとしています。


 6.3kgの柴犬。成長板が閉鎖していないので若い症例です。蝶形骨片を伴う脛骨骨幹部の骨折。少し見にくいですが、側面像にて脛骨遠位にかけて長い亀裂が見られます。Apparatus、インプラントの選択、使用法は適切だったのかなぁ・・・。

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